現在は各国でアルミやスチールなどの原料価格が高止まりしており、半導体が不足している状況が続いております。自動車の生産は需要に対して伸びが確保出来ず、世界的に不足傾向にある状態です。こうした背景から中古車の人気が高まり、特に実用車部門のトラックなどは多少古くても流通量が右肩上がりに上昇しております。今後も中古市場の活況は続く見通しで、買取価格の維持も連動していることが指摘されているのです。
買取価格の高騰はトラックだけではなく、1990年代のスポーツカーなどの日本車でも顕著になっております。海外の輸入規制が解除された年代の車は、ビンテージカーやクラシックカーの分類になり海外バイヤーが買い付けに来ている状況です。こうして二通りの海外需要が生まれ、一方は実用車としてインドなどの新興国に輸出されてゆくパターンと、スポーツカーなどのように趣味性の高い車がコレクターに販売される目的で輸出されるケースになります。トラックは日本でも大きな需要があり、中古車でも高い需要があるのが特徴です。
仕事で酷使されてサスペンションやボディがボロボロになっても、日本では値段が付かないけれど海外では喜んで購入されます。日本のトラックは小型で丈夫で良く走ると評判で、輸出された現地で修理されてまた活躍をするのです。買取された車は日本だけではなく海外でも大きな需要を呼び、さらに現在では以前輸出された日本のスポーツカーなどを中心に買い戻される動きも出てきております。旧車と呼ばれるクラシックカーの人気は、日本でも大きなムーブメントなのです。